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このほどマンハッタン区ウエストビレッジに、緊急救命医療施設が新たに開設されることが決定した。同施設は、4年前に閉鎖されたセント・ヴィンセント病院の1部だった7番街の巨大な建物を改装して用いる。
施設長のウォーレン・リヒト氏は「セント・ヴィンセント病院が閉鎖して以来、同地区でもっとも必要とされてきたものが提供できる」とコメントした。しかし、近年開設が相次ぐこうした独立型の緊急救命医療施設は、患者の治療よりも利益本位である場合が多い。
命に関わらない病気やけがを安価で治療する救急医療センターとは異なり、独立型の緊急救命医療施設では諸経費が低いにも関わらず、一般の病院と同等の高額な治療費を請求することができる。そのため、ニューヨーク市のグリニッチビレッジ周辺など裕福な地域には、この数年で同様の施設が複数開設されている。
患者の半数は総合病院の緊急治療室から搬送されてくるため、煩雑な手続きは病院側が担当する。
こうした施設は病床利用率を高く保ち、最先端の技術を用いた心臓外科や脳外科などの手術を行うことにより、利益を上げているという。
同市では近年、いくつかの病院が経営難に陥り閉鎖に追い込まれている状況を背景に、同州内初の独立型緊急救命医療施設がブロンクス区に昨年開設され、その後さらに2件開設されている。
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