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ニューヨーク市立図書館は、インターネットのワイヤレス回線を無料で貸し出しするサービスを今秋開始する。
このサービスは、ワイヤレス・インターネット接続サービスを利用できるルーターを図書館の利用者が無料で借り、自宅で使うことができるというもの。利用できるのは図書館が主催するオンライン教育プログラムの参加者に限られるが、コースの受講目的以外にも自由にインターネットを閲覧することが可能になる。
米国では経済的・社会的格差などによりインターネットの利用が出来ない「デジタルデバイド(情報格差)」が深刻な問題となっており、今回の取り組みはその対応策の一環として開始された。
これまでにサービスの試験運用が完了しており、ことし秋に本格的な提供が開始される予定だ。試験運用に参加した利用者からは、「普段インターネットを利用していないので、これほど便利で生活に必要なものだということがわからなかった」「自分が英語のネイティブスピーカーではないので娘に読み書きを教えるのに苦労していたが、オンラインのコースを利用するようになってからは、私の知らない言葉でも娘が一人で学ぶことができるようになった。今では娘が私の英語の先生になってくれている」との声が聞かれた。
試験運用中にはインターネット接続機器がない家庭向けにノートパソコンの貸し出しも合わせて行われた。
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