2014年7月23日 NEWS

7歳男児、餓死寸前まで虐待 発見当時の体重は11キロ

 ペンシルベニア州のマーサー郡地区検察局は16日、7歳の男児を餓死寸前まで放置し、殴るなどの虐待を加えていたとして、母親のメアリー・レーダー被告(28)および祖父のデニス・C・ベイリー被告(58)、祖母のデーナ・C・ベイリー被告(47)を加重暴行・不法監禁などの児童福祉法違反の罪で起訴した。
 地元紙のシャロンヘラルドが報じたところによると少年は6月、州の児童福祉課の職員によって発見され病院に運ばれた。発見時の体重はわずか11キロあまりだったが、現在は9キロほど増え体調も回復しているという。
 少年を診察した担当医は「小児科医として過去7年間で診てきた中でも最も酷い医療ネグレクトのケースであり、仮に発見が数カ月遅れていれば、心臓に重大な負担がかかり回復不能に陥っていた可能性が高い」と証言した。
 少年は母親、母親の両親および3人のきょうだいと一緒に生活していたが、きょうだい3人には特に虐待の疑いは見られないという。
 「普通に食事を与えられ生活している児童がいる中で少年1人だけが虐待を受け、ネグレクトされているという事実に、周りが気付かなかったということが信じ難い」と担当医は述べた。
 少年は学校に通っておらず、レーダー被告がホームスクーリングを行っていた。また外出を一切禁じられており、唯一出ることを許されていたベランダで昆虫を食べるなどして飢えを凌いでいたという。

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