一ノ蔵「無鑑査超辛口」

 ふくよかな香りとキレのある爽快な喉越し。寿司・刺身はもちろん、焼き鳥との相性も抜群で、まさに夏の料理にぴったりの酒。
 ニューヨークではまだ紹介されて間もないが、いくつかの有名レストランではすでに取り扱いがあり、これから人気が高まること間違いなし。

五感を研ぎ澄ませ、手間暇かけて造った酒

黄金の穀倉地帯、大松沢丘陵


 日本でも有数の米の産地と知られる宮城県大崎平野。そのほぼ中間に位置する大松沢丘陵の一角に蔵を構え、日本酒造組合の定める「手づくり」の条件を満たした伝統的三段仕込み製法の酒、一ノ蔵「無鑑査超辛口」。三段仕込みとは、できあがった酒母に水・蒸米・米麹を3回に分けて仕込み、「醪」をつくる方式のことで、最もバランスの良い酒質が得られる製法。
 また仕込み水には、黄金色の穀倉地帯に浮かぶ大松沢丘陵から湧き出る豊かな伏流水を使用。この水はやや軟水で、同酒醸造元の敷地内にある二つの井戸から汲み出されている。
 軟水で造る酒は膨らみがあり、呑み飽きない。また、クリアな味になり口当りが良い。

杜氏が丁寧に酒を造っている

    

一ノ蔵「無鑑査超辛口」の誕生

 「無鑑査」という名前は35年前にこの商品が発売された当時、日本の酒税制度に「級別制度」が存在したことに起因する。
 当時、日本酒の税法上の区分に特級酒、一級酒、二級酒と言った区分けが存在したが、必ずしも税率が高い特級や一級の酒が二級酒よりも美味しいとは限らない矛盾点があった。
 特級や一級の酒を販売するには、出来た酒を税務署の「鑑査」に出品し、合格しなければならなかったが、合格した酒は税率も価格も高く販売が出来た。
 しかし一ノ蔵をはじめ、地方の酒蔵は、「地元で飲む酒をわざわざ高い値段で売る必要がない」と判断し、品質の高い酒も「鑑査」には出さず、二級酒として販売していた。
 そしていつの間にか、東京で飲む特級や一級の酒より、東北などの地方で二級酒を飲むほうが美味しいという現象が起こるようになった。このような背景から起こった地方銘柄商品の人気を、「地酒ブーム」と呼び、その象徴的な酒として一ノ蔵の「無鑑査」が話題となった。
 商品ラベルには、一級品質の酒を「鑑査には出さず、税率分が得な無鑑査二級で販売できる」ことを細かく明記、さらに「実際に鑑査するのはお客様ご自身」と訴えかけたという。
 その後、級別制度は廃止となったが、現在でも人々から得た信頼の証として「無鑑査」を商標にしている。

自然に囲まれた一ノ蔵酒醸造元

人気のワケはここにあり

 この「無鑑査・超辛口」の特徴は、なんと言っても料理との相性である。酒自体は香りが穏やかで、スッキリとした辛口の酒であり決して食卓で目立つことはない。しかし、主役である料理を際立たせる名脇役として、食中酒には最適。地元・宮城県大崎では寿司屋からのオーダーが一番多く、新鮮な食材を生かして握る江戸前の寿司職人からは特に高い評価を得ている。
 この酒の特徴であるキレのある喉越しは、飲み飽きず食欲をそそり、これと特に相性の良い肴の代表格は塩辛。キレのある酒の喉越しと塩辛さが口の中で良く馴染み、まさにこれが多くの人を虜にする大きな理由である。
 さまざまな料理に合わせて、冷酒から常温、お燗と万能に楽しめるのもうれしい。

取り扱い店舗
レストラン

■Akiyama Japanese Restaurant
■Dojo Restaurant
■Ichiro Sushi
■Sake Bar Decibel
■Kenka
■Masa
■Soho Sushi
■BONDST
■Menkuitei in East Village
■Wasan
■Restaurant Nippon

リカーストア
■Sakaya
■Mister Wright

問い合わせ 西本貿易株式会社
●米国西本貿易 www.ntcltdusa.com
商品に関する問い合わせは、西本貿易(担当: 久野/201-804-1600)まで。