2014年8月6日 NEWS

規模の大きな空港は「負け組」 AIP資金助成制度の問題

 全国369の空港に付与された2013年度連邦政府助成金の配分に関して、空港擁護団体グローバル・ゲートウェー(GGA)が実施した調査により、ニューアーク・リバティー、JFK、ラ・ガーディア各空港が、もっとも付与額が少ない空港ワースト20に入っていたことが分かった。
 昨年度の搭乗者数が2400万人であったJFK空港はワースト18で、乗客1人あたり56セントにあたる助成金を受給していた。搭乗者数1700万人以上のニューアーク・リバティー空港はワースト4で、乗客1人あたり僅か24セントにあたる金額しか受け取っていなかった。また、搭乗者数1280万人以上のラ・ガーディア空港はワースト8で、乗客1人あたり29セントに相当する助成金を受給していた。
 一方で、年間搭乗者数が僅か7370人のユタ州バーナル地域空港は乗客1人あたり998ドルあまりに相当する助成金を受給していたという。
 この調査結果を受けて、都市圏にある空港の利益を擁護するGGAは、空港改善プログラム(AIP)資金助成制度の改革を訴えた。AIP資金助成額は、搭乗者数と公式で自動的に算出されているが、現在この公式が規模の大きな空港に不利になるよう設定されているという。AIP資金の35%(約13億5000万ドル)は、年間搭乗客数が1万人以下の空港に付与されている。
 AIP資金は、空港の安全性改善などの整備資金として提供される。

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