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ことし6月1日にブルックリン区イースト・ニューヨークのアパートのエレベーター内で刺殺されたプリンス・ジョシュア・アビット君(6)の母親アリッカ・マックリントンさんが13日、ニューヨーク市住宅局(NYCHA)を提訴することを明らかにした。
マックリントンさんによると、「シェンク・アベニュー845番地にある低所得者向け住宅ブルーバード・ハウスで息子が無惨に殺害された事件の原因は、同局が安全対策を怠ったことにある」とし、「2億8100万ドルの損害賠償を求める提訴の予告通知書を提出した」という。また、住民から再三苦情を受けていたにも関わらず、同局が正面玄関の壊れたドアの鍵を修理しなかったことについても非難している。プリンス君の父親ニコラス・アビットさんによると、「ドアの鍵は事件から2カ月以上経った今でも、修理されず壊れたままである」という。
また、同市は同アパートビル群に監視カメラを設置する費用として、同局に50万ドルを割り当てていたが、これまでに何の措置も講じていない。ビル・デ・ブラシオ 市長は事件の数日後、NYCHAを「受け入れがたいお役所仕事」と非難し、2700万ドルをかけて市内の公共住宅に監視カメラを設置するよう命じていたという。
プリンス君は友達と2人でアイスクリームを買いに行く途中、乗ったエレベーターの中で何者かに殺害された。
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