Brooklyn Pour Craft Beer Festival

「話題のクラフトビールを味わう」

最近、米国で大人気のクラフトビール。先月27日に開催された、第4回目となるビレッジ・ボイス主催の地ビールイベントへ行ってみた。 

 皆さんは、クラフトビールを飲みますか? 「ブルックリン・ブリュワリー」や「ブルーポイント」などは、飲んだことがある人が多いのではないでしょうか? 今や地ビール産業はニューヨーク市の観光業にも好影響を与えるほどの産業になっています。ニューヨーク州醸造所協会によれば、地ビール産業が州内の経済に与える影響は22億ドル規模で、全国第3位の水準だといいます(ことし2月発表)。また州レベルでは、13年に同産業(醸造、流通、小売りを含む)が創出した雇用は約6万2000件にも上るのだとか。
 しか〜し、ビール好きのD子にはもう一つの楽しみがあった! それは、クラフトビールの生産者たちは、美男・美女が多いことなのだ! だ〜い好きなビールのレパートリーを増やすべく&目の保養(若いエキスを注入)しに、後輩のカメッ子を引き連れ、お洒落なブルックリン区はアトランティック街へいざ〜♪
 同イベントのチケットは3種類。私たちは奮発して、VIPチケット(85ドル)をゲット! このパスがあれば、VIPルームで色々な種類のフィンガーフードが食べられる&おみやげももらえるのだ。その他に30分早く入場できるアーリーエントリー(65ドル)や通常チケット(55ドル)が。

REKORDERLING CIDERのブース

お題①:75種類を飲み比べよ

 この日のためと言わんばかりの晴天◎ さて、グラスをもらい入場! 会場前から超〜長蛇の列に、D子とカメッ子は唖然。「日本人は並ぶのが好きだ」とよく言われるけど、“待つのが苦手”なニューヨーカーも喜んで並んでしまう程の大人気イベントなのだ。まず中に入って驚き! この会場「Skylight One Hanson」は、1927年頃に銀行として建設された建物であり、天井が高く窓が大きいので、太陽の光がたくさん入ってくる。ビールと気持のいい太陽〜、最高だね〜最高だね〜と言いながら、おもむろにパンフレットを開く。それでは、ビール全種類制覇で行ってみよう〜! 

WHOLE FOODSのブース


 まずは変わり種から、オーガニックスーパーでお馴染みのWHOLE FOODSのブースではカッコイイお兄さんたちがたくさん〜、パンプキンエールとコーヒーをミックスしたドリンクを提供。「うーん。氷が溶けて薄まってしまった残念なコーヒーを飲んでいるような気分」。お次はドイツに本社を構える「Paulaner brewery」。NYにレストランをもっていて、そこでビールを飲むこともできる。「さすがビールの国から来たビール。安定した味」とカメッ子もすっかり通のような口ぶり。その他、「Bronx brewery」や「Queens brewery」「Coney Island Brewing」など、ニューヨーカーにはお馴染みの地名が付けられたものなど、どれも魅力的で目移り。また、サイダーブランドも参加しており、スウェーデン発「REKORDERLING CIDER」のストロベリーとライムのサイダーは、甘いシロップのような味でお酒が弱い人や女性におすすめ。すでに本国やUKでは人気だそう。 

お題②:お気に入りを見つけよ

 一通りの酒を試したD子とカメッ子。だんだんと味の傾向を素人ながら、学んでいく。独断と偏見でピックアップした数々はこちら。


「MOA」とはニュージーランドに生息していた鳥型恐竜の名前だそう。ブレックファストビアーという響きにD子はくらくら シャンパンとビールの良い所を取り合わせたような味。遅く起きた休日の朝に、独身貴族の女子たちへ!


「HARLEM BLUE」オ◯マさん似のサーバー。ビール歴14年、IPA好きのカメッ子にはホップの味を感じられる一本。


「Rockaway Brewing CO」のお姉さんの木製眼鏡、サーバーノブが木製なのでナイスマッチング! スッキリとした口当りでほどよいホップの旨味☆


「MAGIC HAT」のシーズナルビアー、WILHELM SCREAM。デザインが面白い。D子も叫んでみた。ほどよいパンプキンテイスト!


アシカのロゴが女子心をくすぐる「SMUTTYNOSE」。味はドライでさっと口の中で消える、個性的な味だった。


ファンキーなサーバーも沢山いたが、このお姉さんは「ベスト・オブ・ヨッパライ・サーバー」だった。テーブルも酒でビチャビチャ。ジンジャービールのお味は甘め。

まとめ

 どのブランドもロゴやラベルなど洗練されたものが多く、若い世代がどんどん参入し、発展していることが感じられた。またスッキリめよりも深くて濃い味が流行している印象。ビールの造り手も、ビールが大好きな参加者も、皆とても楽しそうな顔をしていた。経済効果もあり、皆がハッピーになれるイベントだ!
“ビアソムリエ”なる職業もあるとか。これからも、益々発展していくビール業界、“飲みのプロフェッショナル”として、貢献するわ♡と心に決め、オシャレな街ブルックリンを後にした酔っぱらい2人なのであった。