著作権をめぐり裁判、サックスが敗訴

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 このほど商品名の著作権をめぐって争われていた裁判で、高級デパートのSaks Fifth Avenueが敗訴した。
 事の発端は、ニュージャージーで自営業を営むキャリー・サラベラさんが販売していた犬用のスナック、「Snaks 5th Avenchew」。この商品名がマンハッタン区の老舗高級デパート「Saks Fifth Avenue」の名前を無断で使用し、著作権を侵害していると判断したデパート側がサラベラさんに「名前を変更しなかった場合、提訴する」と警告した。しかし、サラベラさんは警告を受けず、著作権問題を専門とするサム・イスラエル弁護士と相談し、裁判に乗り込んだ。
 同弁護士は、固有名詞をパロディー化した名前は商品名として使用しても違法ではないとする法律(Fair-Use Law)の下、正当な商品名として受け入れられているペット用香水ブランドのTommy HolendiggerやおもちゃブランドのChewy Vuittonなどを証拠として提出した。
 これを受けて、デパート側はサラベスさんに対する法的処置を撤回すると発表した。事実上勝訴したサラベスさんは「自分の商品名が認められて本当に嬉しい」と話している。
 さらに今回の裁判でブランドの知名度が上がったため、客の増加にも繋がったという。一方、デパート側は「これからもブランドの名を守っていくことに変わりはない」と述べている。