左側走行の自転車に違反切符 警官の行きすぎた取締に非難 


 ニューヨーク市警察(NYPD)の警官が違反をしていないサイクリストに違反切符を発行し、行きすぎた取締だと問題視されている。
 ブライアン・マッキレンさんは4日午後、シティ・バイクに乗り5番街と42丁目を走行していたところ、他2人のサイクリストと共にNYPDの警官から左側を走っていたことで違反切符を発行された。
 ニューヨーク州法は、一方通行の道路では、危険な状態を避ける場合を除き、自転車は右側路肩を走行するよう義務付けられているが、市では40フィート(約12メートル)以上の幅の道路では、両側を走行することが認められており、5番街はこれに該当する。マッキレンさんが、右側はバスレーンであるため、右側通行は危険である上、左側を走った方が車の運転手に見えやすく安全であると主張したが認められなかった。違反切符を発行した警官は、「これは君たちの安全のため。最近、自転車による事故が増加している。罰金は10ドル程度だ」と言ったが、市が規定するサイクリストの最低額は50ドルだという。
 弁護士でサイクリング提唱者のスティーブ・バッカロ氏は、「NYPDは我々の安全のためにやるべきもっと重要なことがあるにも関わらず、棄却されるべき不要な召喚状を発行し、時間を無駄にしている」と批判している。