「MIGRATING FORMS」ジャンルに捕われない、折衷主義の映画祭

ジャンルに捕われない、折衷主義の映画祭

「MIGRATING FORMS」

【日時】12月10日(水)〜18日(木) ※時間は作品、日程により異なる
【場所】BAM Rose Cinemas: 30 Lafayette Ave, Brooklyn
【料金】一般:14ドル/学生・シニア:10ドル ※月〜木曜のみ、要ID/会員:9ドル
【Web】www.bam.org

ブルックリンにあるBAM Rose Cinemasで、今回で6回目となる映画祭「MIGRATING FORMS」が開催される。米国内や海外から集められた、アート性が高く個性的で興味深い作品を多数公開。今回は、世界初公開となる3作品、米国初は4作品、そしてニューヨーク初の10作品が上映され、12ヵ国から監督や関係者がゲストとして参加する。
オープニング作品となるのは、Soon-Mi Yoo監督の北朝鮮を題材にしたドキュメンタリー映画「Songs From The North」。謎に包まれた同国の政治や市民の暮らしなどを、数回にわたり同所を訪れ、手に入れた映像や資料などから綴る。同日はYoo監督が来場し、質疑応答が行なわれる。

「Songs From The North」(2014)  photo:courtesy of the artist

 米軍がイラク戦争で一般人を殺傷したなどの軍機密情報を、内部告発サイト「Wikileaks」に流したとして、35年の有罪判決を受け収監中の元上等兵チェルシー・マニング氏を扱った作品「FIELD VISITS FOR CHELSEA MANNING」(2014)。 photo:courtesy of the artist

「THE MIDNIGHT AFTER」 深夜、バスに乗車している16名の男女。トンネルを抜けて到着したその街は、いつもは多くの人で賑わっているはずだが、なぜか人々が忽然と消えている。そのトンネルに謎が隠されているのか? 香港を舞台にしたミステリー作品。 photo:courtesy of the artist

「Freshbuzz (www.subway.com)」(2014)  デジタルアーティストが、サンドイッチをメーンとするファストフードのチェーンSUBWAYのウェブサイトや “Subway Guy”のJared Fogle氏(サブウェイダイエットで90キロの減量に成功している)のSNS、映像、専門家による栄養面での証言などを通して、同社の内部に迫る。フランチャイズビジネスに成功するヒントが見つかるかも。 photo:courtesy of the artist

photo:Dailysun

 

 “映画を撮る行為”を映画にした、異彩を放つ実験的ドキュメンタリー映画「Symbiopsychotaxiplasm : Take One」。「The Fight」と同じ、Greaves監督の1968年作品。

「The Fight」(1974)  俳優としても活躍したWilliam Greaves監督による、Muhammad Ali氏とJoe Frazier氏が1971年3月8日にニューヨークのマジソンスクエアガーデンで行なった試合をとらえたドキュメンタリー。圧倒的な瞬発力とスピードで激しいパンチを繰り出す両者、ボクシングの魅力に惹き込まれる。 photo:courtesy of the artist