LESと禁酒団体の熾烈な争い ダウンタウンをめぐる対立激化

 バーやパブ、クラブなどナイトライフが充実していることでも知られる、市のダウンタウンに位置するローワーイーストサイド(LES)。ニュースサイトのゴッサミストによると同エリアのバーやクラブのオーナーたちが、地元の団体「LESドゥエラーズ」たちからの猛攻撃にあっており、対立が激化しているという。
 LESドゥエラーズは、「文化的にも歴史的にも価値があった、かつてのLESを取り戻す」ことを目的に、2012年に地元で創立された団体。この団体だけでなく、同エリアは絶対禁酒主義活動グループなどから騒音や泥酔した人々の起こすトラブルなどを理由に苦情が絶えないのだという。
 同団体は、「これ以上、有害で品位を下げるエリアに居住する必要はない」などとし、クラブやバーなどを対象に徹底的に戦う姿勢だ。昨年12月には、同団体が「地獄区域」と名付けた、東ハウストンからデランシー・ストリート、アレンからエセックス・ストリートのエリアで酔っぱらいたちのトラブルを追ったドキュメンタリー動画を公開。「まるでコスチュームなしのサンタコンのような有様」と表現する。
 バーのオーナーらは、「クレーマーと言えるような人々が311(市の苦情受付ダイヤル)に執拗に電話をかけてきて困っている」ともらし、頭を抱えているという。