殉職警官の名をストリートに、市議会が決議

 ニューヨーク市議会は22日、先月パトロール中に銃撃され殉職したNYPDの巡査2人の功績を讃え、ブルックリン区にある2カ所の通りにそれぞれの名前を付けることを満場一致で決議した。
 この2カ所の通りは、それぞれ殉職した警察官らの自宅近くにあり、同区西6丁目通りのSアベニューとTアベニューの間を「ウェンチアン・リウ巡査通り」、リッジウッド・アベニューのシェファード・アベニューとハイランド・プレイスの間は「ラファエル・ラモス巡査通り」と名付けられることになる。
 同日はリウ巡査とラモス巡査の妻や家族も招かれた。決議後、同議会議長のメリッサ・マーク・ビべリト氏は「2人の名前をストリートに永遠に掲げることで、市民は永遠に2人のことを忘れない。またその功績も記憶に留まることになる」と遺族に語りかけた。
 遺族の傍らにはビル・ブラットンNYPD本部長と一般警官の共済組合会長パトリック・リンチ氏の姿も見られた。リンチ氏は今回の事件について、黒人男性を死亡させた白人警察官の不起訴処分が続いたことに抗議する人々を擁護する発言をしたビル・デ・ブラシオ市長に責任の一端があると非難していた。地元紙のamニューヨークによると、関係者はリンチ氏の出席が市長側との和解を示すものかは定かではないとしている。