NY市長、州都オールバニ訪問 市長権限の拡大求め 

 ニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長は25日、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が反対している市長権限の拡大について陳述するため、州都オールバニを訪れた。
 州議会議員により結成されたパネルと共に3時間かけて行われた証言は以下の通り。
 ①市の学校に対する永続的な市長権限を求め、生徒の成績評価の基準を州統一試験の成績と教師による評価の半々にするという知事の法案を非難②問題のある学校を州が引き継ぐという提案に反対し、チャータースクールの拡大を阻止する権限の取得③ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、知事が提案した予算案では深刻な資金不足に陥るため、公共交通機関の予算増額を可能にする④ホームレスサービスの縮小など、知事の決定を拒絶する権限を市に譲渡⑤アパートの家賃規制撤廃の手続きである貸家家賃統制解除の廃止―など要請した。
 市長は、「これらの問題が解決されなければ、市の経済は困難な状態に陥り、これが拡大すれば、州の経済にも悪影響を及ぼすことになるだろう」と語った。議員らは、いくつかの問題について議論した後、トレーラーを教室として使用することやブルックリン区のバスレーンについてなど、特定事項への深刻な懸念を表明した。