にゃ〜、猫好きは必見♪ 「お江戸猫めぐり」

【日時】3月13日(金)〜6月7日(日)
火~木: 午前11時~午後6時
金: 午前11時~午後9時
土・日: 午前11時~午後5時 ※月・祝日は休館
【場所】ジャパン・ソサエティー・ギャラリー(JS): 333 E 47th St(bet 1st & 2nd Ave)
【料金】一般: 12ドル/会員・学生・シニア: 10ドル ※16歳以下は無料
毎週金曜、午後6時〜9時は入場料無料
【Web】www.japansociety.org

Tsukioka Yoshitoshi (1839–1892), Looking Tiresome: The Appearance of a Virgin of the Kansei Era from the series Thirty-two Aspects of Customs and Manners, 1888. Color woodblock print; 22 ½ x 16 inches. Courtesy Hiraki Ukiyo-e Foundation.

photo: Motohashi

Utagawa Kunisada (Toyokuni III; 1786–1865), Beloved Concubine Kochō, Her Maid Okoma, and Narushima Tairyō, 1853. Color woodblock print; 22 3/8 x 36 7/8 inches. Courtesy Hiraki Ukiyo-e Foundation.

ジャパン・ソサエティー・ギャラリーは、公益財団法人平木浮世絵財団の協力のもと、日本で長く愛され続ける猫を主人公とした展覧会を開催する。
日本への猫の伝来は仏教伝来と共に6世紀半ばまでさかのぼる。仏教の経典をねずみなどから守るため、遠い中国から舟に乗ってやって来た唐猫たちは、やがて日本にも広まり、人々の生活の一部となった。愛猫家、美術・浮世絵愛好家は元より、誰しもが親しみを感じられるテーマの展覧会だ。
本展覧会のために平木コレクションから、江戸〜明治期へおよぶ90点の浮世絵を厳選。これらの浮世絵作品を展示の主軸としつつ、さらに40点以上の猫に関する絵画、版画など総計131点の作品群からなる。
展示を締めくくる最後のエリアは、日本やその他の国々の猫をテーマとした絵本、書籍、そして「おもちゃ絵」と呼ばれる子供向けに刷られた浮世絵のファクシミリを自由に手にとって楽しめるセクション。時代を超えて愛される猫とともにアートを鑑賞し、学び、遊ぼう。

Utagawa Yoshifuji (1828 – 1887), Newly Published Applications for Cats, ca. 1868–1912. Color woodblock print; 22 ½ x 16 inches. Courtesy of Hiraki Ukiyo-e Foundation.

photo: Motohashi

Hiroshige_Cat Crossing to Eat.jpg Utagawa Hiroshige (1797–1858), Cat Crossing to Eat, 1830–44. Color woodblock print; 22 ½ x 16 inches. Courtesy Hiraki Ukiyo-e Foundation.

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対談

「遊び心: 浮世絵に見る猫」

【日時】3月13日(金) 午後6時半〜8時半
【料金】一般: 18ドル、学生・シニア・会員: 15ドル ※展覧会入場料とレセプション参加費込
【Web】www.japansociety.org/event/playful-heart-cats-in-ukiyo-e-prints

 「江戸の人々にとっての浮世絵とは?」その一つの答えは「遊び心」だという。JSギャラリーの手塚美和子館長が、平木浮世絵財団館長の佐藤光信氏と「浮世絵に見る猫」の魅力について対談する。

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レクチャー

「猫ファンタジア: 浮世絵の猫」

【日時】3月17日(火) 午後6時半〜
【料金】一般: 15ドル、学生・シニア・会員: 12ドル ※展覧会入場料込
【Web】www.japansociety.org/event/feline-fantasies-cats-in-the-floating-world

 江戸・明治時代の都市文化を示すものとして浮世絵、絵画、挿絵でもっとも描かれていたペットはダントツで猫だったという。同ギャラリーで開催中の「お江戸猫めぐり」展と、ボストン美術館の膨大な日本美術コレクションを基に、ボストン美術館アシスタント・キュレーターで浮世絵専門家のサラ・E・トンプソン氏が三つの分野(洗練と魅惑の象徴としての「エレガントな猫」、猫退治から化け猫までの「肉食の猫」、そして擬人化によるユーモアと風刺としての「コミカルな猫」)から猫の描かれ方を分析する。