NYPD警官が頭に被弾 クイーンズ区をパトロール中

 クイーンズ区の212丁目と104番通り付近で2日、参考人の男によってニューヨーク市警察(NYPD)の警官が頭を撃たれる事件が起きた。
 被弾したのは、ブライアン・ムーア警察官(25)でパートナーと私服でパトロール中、参考人の男デミトリアス・ブラックウェル(35)に銃所持の疑いがあったため職務質問しようと近づいたという。ブラックウェル容疑者は2人の乗る覆面パトカーへ向かって少なくとも2発発砲し、1発は運転席にいたムーア警官の頭に当たった。
 ムーア警察官はジャマイカ病院メディカルセンターへ緊急搬送され数時間の手術を受ける重体。状態は安定しているというが、予断を許さないという。
 ブラックウェル容疑者は逃走したが、まもなく逮捕された。保釈は認められず拘束中。容疑者には逮捕歴と服役歴がある。2つの殺人未遂など含み起訴されており、今回の事件を受けてもう1つの殺人未遂罪が加わった。
 動機や使用した銃の所在などを捜査中だが、警官が黒人男性を窒息死させた事件や警察官の不起訴、それに対する報復でニューヨークでは警官が2人死亡する事件も起きており、事件の顛末に全米が注目する。