環境に優しいカート500台導入 ベンダーもエコ活動

 移動式屋台の支援団体ムーブ・システムズ(MOVE)とニューヨーク市議会は11日、市の路上で営業する500のストリートベンダーに、環境に優しいエコカートを無料で貸し出すことを発表し、各メディアが伝えた。
 ニューヨーカーや観光客にも人気があるフードベンダーだが、車両から環境に有害な物質が排出されており、多くのベンダーの営業者らは呼吸器疾患を患っているという。従来のカートでは、プロパンガスを使った調理器具や一般的な発電機が使用されているが、エコカートでは天然ガスやソーラーパネルを使った発電機を使用する。
 カートは申し込み先着順で、既に150人が予約待ちの状態。最初の100台は傷病退役軍人を優先する。無料カートの賃貸契約期間は5年間で、カートは通常1万5000~2万5000ドルするが、MOVEはエコカート自体を販売する予定はなく、広告や燃料費などで利益を出す計画だ。最初のエコカートが市の路上に登場するのは、メモリアルデー直後と予定されている。
 エコカートにはタブレットを使ったカード決済システムが導入され、クレジットカードやデビッドカードでの支払いが可能となる。

エコカートは従来のカートと比較し、温室ガスの60%、 また煙霧による大気汚染の95%の削減が見込めるという