生き別れた姉妹が偶然の再会 授業の自己紹介がきっかけ

 幼いころ母親の元を離れ養女に出された姉妹が、偶然にコロンビア大学の成人プログラムに入学し、授業での自己紹介がきっかけで、お互いが姉妹であることに気づき再会を喜び合った。ニューヨーク・タイムズが15日伝えた。
 リジー・バルベルデさん(35)とケイティ・オルソンさん(34)は2013年1月、同大学の作文法の授業初日にグループ内で自己紹介を行った。バルベルデさんは、自分が養女としてニュージャージーで育ったことやシングルマザーであることなどを話したが、それを聞いたオルソンさんは茫然としたという。オルソンさんは自分も養女であることを知っており、生みの母親にはもう1人の娘がいることや、その娘もコロンビア大学の学生であるらしいことを、インターネットで調べたばかりだったからだ。
 オルソンさんは放課後、思い切ってバルベルデさんに話しかけ、様々な質問をした上で「私たちは姉妹だと思う」と伝えた。自分に妹がいることを知らなかったバルベルデさんはとても驚いたという。
 タイムズ紙のインタビューに対し2人の母親であるレスリー・パーカーさん(54)は、姉妹が30年後に出会えたことを奇跡だと話し「自分も若いころからライターになりたいと思っていたが、学校へ行く余裕などなかった。2人の娘が同じ夢を追って偶然にも入学した学校で出会ったことは、最上の喜びだ」と答えている。