シティ・バイク労組、労働協定に合意 北米の業界では初

 ニューヨーク市の自転車シェアプログラム「シティ・バイク」の従業員およそ200人が所属する労働組合「TWUローカル100」は9日、同プログラムを運営するモチベート社と、北米で業界初となる労働協約に合意したと発表した。
 前日の8日早朝に両者間で合意に達した労働協定の内容は、9日の組合理事会において満場一致で可決された。14日に組合理事らによる投票が行われる予定で、承認されることが予想されている。
 この協定によると、シティ・バイクの従業員は、今後4年半の間に20%の昇給を受け、修理工や技術士などの職員は、直ちに10%の昇給を受けることが定められている。また、昇給だけでなく8週間の育児休暇、8日間の休暇、安定した労働スケジュールが従業員に約束されている。同組合の委員長ジョン・サミュエルセン氏は、「これは歴史的な合意だ。献身的な労働者の所得や福祉手当の改善は、バイク利用者へのサービスの向上につながるだろう」と語った。
 同組合は、ニューヨークだけでなく、ワシントンD.C.やシカゴ、ボストン市の自転車シェアプログラムの従業員も代表しており、同氏は「この労働協定を見本とし、今後全国に拡大していきたい」と語っている。

photo: Daily Sun