男娼あっせんサイト摘発 経営者ら6人逮捕

 ブルックリン区の連邦裁判所は25日、同性愛者男性専門の売春あっせんサイト「レントボーイ・ドットコム(Rentboy.com)」の経営者と従業員6人が逮捕されたことを明らかにした。
 逮捕されたのは、同サイトの最高経営責任者ジェフリー・フラント(別名ジェフリー・デイビズ)被告と、最高執行責任者、マーケティング部長、販売代理人、会計士など従業員6人。米国土安全保障省とニューヨーク市警察(NYPD)により、マンハッタン区にある同サイトのニューヨーク事務所から、コンピューターや書類などの証拠品が運び出され、当局は、同サイトのドメイン名と銀行口座に預金されていた140万ドルを押収した。
 1996年に開設された同サイトは、「完璧なエスコート(男娼)やマッサージ師に出会える世界屈指の場所」を宣伝文句に、世界2100都市で1万500人以上の男娼をあっせんしていた。同サイトには1日に約50万人がアクセスし2010〜15年の間に、1000万ドル以上を稼ぎ出していたとされる。
 サイト名のレントボーイとは、イギリス英語の俗語で男娼を意味し、毎年開催される売春夫コンテスト「ザ・フッキーズ」を主催するなど、公然と営業していた。被告代理人弁護士は、「同サイトの広告は、売春をあっせん、宣伝するものでなく、あくまでも出会いを求める人々を対象としたもの」と主張している。