来春オープンに先駆け盛大なイベント MIFUNE New York

渡邉仁氏(中央)、三船史郎氏(中央右)、三船力也氏、吉田兄弟(両端)(photo: TRF)


 マンハッタン区ミッドタウンイーストに日本食レストラン「MIFUNE New York」を来春オープン予定の東京レストランファクトリーは9日、ジャパン・ソサエティーでオープンに先駆けた大規模なイベントを開催した。
 MIFUNE New Yorkは若くして世界へ羽ばたき、世界で評価された俳優・三船敏郎のように、現代の才能豊かな若き日本人が世界で自らの可能性を表現できる場として企画された、同社にとって米国進出第1号店となる。
 オープニングセレモニーでは目玉として、世界得活躍する三味線デュオの吉田兄弟によるパフォーマンスが披露され、オリジナル曲と青森県の民謡「津軽じょんがら節」で開場を興奮に包んだ。また、三船氏の軌跡を辿った映像や、出演作品から集められた食のシーンなどの映像上映のほか、ニューヨークを拠点に活動するサムライ・ソード・ソウルの殺陣が行われ、来場者らに新たに上陸するレストランのコンセプトを改めて確認させた。
 この日、三船氏の息子・史郎氏と孫の力也氏も出席した。力也氏は「祖父の功績が今でも高く評価されていることをうれしく思う」と、ニューヨークで祖父の名を掲げたレストランが登場することへの感謝を言葉にした。
 同社代表取締役の渡邉仁氏は、「31年前に三船敏郎さんの映画上映イベントが行われたのと同じ会場でセレモニーが開けてうれしい」と心境を語り、また本来ならレストランのオープンと合わせたかったが、工事の関係上難しかったことを明かし、「来年春には三船さんに喜んでもらえるような〝セクシー〟なレストランをオープンさせたい」と豊富を述べた。
 渡邉氏から直々にニューヨークでやってみないかというオファーを受け、MIFUNE New Yorkのメニューデザイナーを務める運びとなった、フランス・パリのミシュランレストラン「Sola」のオーナー兼シェフ、吉武広樹氏は、「ニューヨークからもっと世界に進出する。〝妥協なきジャパン・クオリティ〟を発信したい」と意気込みを語った。
 伝統的な日本料理だけでなく、日本を代表する若手シェフ、吉武氏の創作メニューをもってグルメの街ニューヨークに乗り込むMIFUNE New York。日本国内外で約20店舗を運営する東京レストランファクトリーの新たな挑戦に期待が寄せられる。