人気チキンチェーン、波乱の幕開け “鶏が先か、卵が先か”

オープン初日は先着100名に1年間のフリーミールが贈られるとあって行列ができたが、一夜明けた4日は静かだった(photo: Daily Sun)


 チキンサンドウィッチを提供する大人気のファストフードチェーン「チック・フィレイ」が3日、満を持してニューヨークにオープンしたが、その開店は全員に待ち望まれたものではなかったようだ。
 同店は1946年にジョージア州で創業、現在全米だけで1900店舗を展開し、全米で最も成功したチキン・ファストフードチェーン店の1つとなった。その規模にも関わらず、創業当時から変わることなく一族経営で、株式の非公開企業となっている。
 そんなチェーンが、およそ5000平方フィート(約464平方メートル)の店舗をひっさげ、ヘラルドスクエアへ現れた。土曜の寒空の下、店舗前には長蛇の列。NYデビューを心待ちにしたファンは、前日の夜から並ぶ者もいたという。
 しかしその列を眺めたのは、羨望の視線だけではない。2012年に同社は敬虔なクリスチャン一族で同性婚を反対することで話題となったが、今も決着はついていない。NYへの出店は、“ケンタッキー州のキム・デービス”で湧く米国において話題作りに一役買っている? この議論は、鶏が先か、卵が先か、ということになりそうだ。