ニューヨーカーを悩ますうつ病 どのように付き合うべきか

 市の保健局(DOH)がことし11月発表した調査によると、ニューヨークに住む成人の5人に一人がうつ病など、なんらかの精神障害を抱えていることが分かった。
 ある米国人医師によると、女性は嫌だったことをくよくよと考えたり、終わった喧嘩話を蒸し返したり、いろいろなことに思いを巡らせて自らネガティブな思考に向かっていく傾向にあるという。自分の首を自分で締めてしまうというわけだ。男性の場合は、悲しいといったネガティブな感情を隠さなければいけない時に気分が悪くなる傾向にあるという。社会的な立場と感情を折り合わせながら生きる男性らしい傾向といえよう。また、“リスクを伴った”行動(過剰なアルコールの摂取や喫煙、安全ではない状況下での性行為など)と分かりながらしている行動も、人のストレスになるのだという。

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 ココロの病というと、気持ちの整理をつけることで改善しようと思いがちだが、カラダと密接に結びついているものであり、カラダにすぐに効くのは食べるものに注意することだ。
 医学雑誌BMCメディシンのことし9月号に掲載された研究によると、野菜や果物を多く摂取し、加工された肉を控えめにした食事はうつ病にかかりにくくする可能性が出てきたという。スペインで10年以上にわたり行われたこの研究では、野菜や果物のほかに豆類やナッツをたくさん食べ、加工された肉や甘い物をあまり食べていない人ほどうつ病にかかりにくい傾向にあった。さらに、ことし9月、欧州で発表された研究によると、食べ物の中で魚を一番多く食べる人は、魚をまったく食べない人よりもうつ病になる可能性が減少するという。

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 多くの人が時間に追われ、ストレスがたまりやすく、しかもゆっくり休むことが難しいニューヨークでは、みんなががんばっているからと無理に気持ちを盛り上げていないだろうか。日々の忙しさにかまけて、食べることをおろそかにしていないだろうか。ココロの症状にはまず、カラダの調子を整えることが有効なのである。