SNSの投稿証拠に40人逮捕 ギャングが隠語使い犯行予告

 ニューヨーク市警察(NYPD)はこのほど、フェイスブックなどのソーシャルネットワーキングへの投稿を証拠として、ブロンクス区の犯罪組織のメンバーを逮捕したと発表した。
 同区クレアモントビレッジの168〜170丁目とワシントン・アベニューから3番街一帯の4ブロックを縄張りとする犯罪組織「ザ・ウォッシュサイド・ギャング」のメンバー約40人が、2010〜15年にかけて投稿したフェイスブックへのコメントが証拠となり、暴行や殺人未遂などで起訴された。
 有罪が確定すればそれぞれが最低15年の実刑判決を受けることになる。リーダーのマルコム・ブランド被告とメンバーらによる13年1月21日の投稿では、170丁目の北側を縄張りとする敵対組織「セブ・ゼロ・ギャング」のメンバーを翌日殺害することや、遺体の処分、計画実行後の昇格などについてのやり取りが残されていた。
 この投稿直後、セブ・ゼロのメンバー数人が襲撃を受け病院に搬送される事件が起き、ウォッシュサイドのメンバー数人が、札束や銃を持った写真を投稿している。メンバーは投稿の際、「銃」を「状況」や「サリー」と表現するなど、隠語を使用していたという。
 近年、犯罪組織メンバーによるフェイスブックやツイッターなどへの投稿が活発となり、犯罪捜査の証拠集めの場として広く活用されているという。