ベッドバグ問題で家主がテナント提訴 指示に従わずまん延

 マンハッタン区のアパート所有者が先週、ビル内にベッドバグ(南京虫)をまん延させたとして、賃借人を相手取りニューヨーク州高位裁判所に提訴した。
 原告の2リバーサイド・ドライブ社は、所有するリバーサイド・ドライブと西72丁目のアパートでベッドバグが見つかったと複数の賃借人から報告を受け、昨年12月14日、害虫駆除業者が2日後に駆除に訪れる旨を全ての住人に通知した。同16日にアパートを訪れた業者は、5戸のアパートでベッドバグを確認。なかでも2階に住むジェイムス・ビハン被告の部屋での被害が顕著で、幅木やコンセントの差込口、天井、家具など目に見える場所でのまん延が見つかった。
 しかし同被告は、害虫がついた衣類や身の回り品を密閉するようにとの業者からの指導に従わず、それらをビニール袋にも入れずに廊下に放置していた。また、業者から処分するように指示された衣類や私物を捨てることを拒み、害虫駆除に使う特定の薬品の使用を拒否した。同被告の車の中でもベッドバグが見つかっていたが、同被告が拒んだため、駆除は行われなかった。
 原告は、被告の車からベッドバグが持ち込まれることが、アパートでまん延した原因であるとして、30万ドル(約3500万円)の損害賠償と裁判費用に加え、駆除の妨害を禁止する裁判所命令を求めている。