D線電車内で切りつけ魔 ラッシュ時の無差別犯行

 25日朝、マンハッタン区内を走行中だった地下鉄D線の電車内で71歳の女性が男に切りつけられる事件があった。
 ニューヨーク市警察(NYPD)によると午前7時15分ごろ、ブリーカー通り駅近くを走っていたD線下りの電車内で、18〜20歳くらいとみられる男が無言で女性の顔をかみそりで切りつけた。車両が同駅に停車すると、犯人は飛び出し、同駅から逃走した。犯人は赤いセーターと黒いスニーカーを身に着けていた。
 犯人と被害者の女性に面識はなく、犯行は無差別に行われたものとみられている。女性は左頬に約4インチ(約10センチメートル)の切り傷を負っており、ベルビュー病院に運ばれ、手当てを受け、容体は安定している。午後12時の時点で容疑者は捕まっておらず、NYPDは行方を追っている。
 市内では6日に同区チェルシーで24歳の女性が41歳の男に顔を切りつけられたほか、16日にはイーストビレッジで男性が日中に無差別の切りつけ魔に襲われる事件が起きていた。いずれも犯人は逮捕されたが、今月に市内で同様の事件が複数報告されている。

Jason Eppink