今世紀最大ニューヨークらしい手紙 財布落として、戻ってきたのは…

 ニューヨークで何か落としたり、なくしてしまったら? 残念ながら、戻ってこないというのが“ニューヨークの常識”である。そんな常識を、なんともニューヨーカーらしい手紙とともに打ち破るという事件が起きた。
 28歳のレイリー・フラハーティーさんは、今月はじめにブルックリン区でコンサートを楽しんだ夜、財布をなくしたことに気がついた。彼はニューヨークの常識をもつ人物だったため、財布とその中身に再会できるとは思ってもみなかった。
 約2週間後、彼はポストの中身に驚愕することになる。何の変哲もない白い封筒には、なくしたはずの運転免許証とクレジットカードなど。一番驚いたのは、同封された手紙の内容だ。
 「財布を拾いました。免許証に住所があったので、クレジットカードなどは届けます。でも、大麻を買いたいので、入っていた現金(100ドル)はいただきます。それとメトロカードももらいます。今は初乗り2.75ドルもしますからね。それと財布はなんだかカッコイイ代物なので、これももらっておきます。良い1日をお過ごしください。バイバーイ。名無しのごんべえより」
 この手紙をフラハーティーさんはインスタグラムに投稿。またUSAトゥデイで働く友人がいたため、この手紙は日の目を見ることになった。この手紙は、「残酷なまでに正直な」、「ニューヨーカーらしい手紙」と報じられた。
 デイリーニュースの取材に対し、フラハーティーさんは、「最もおもしろかったのは、友達ですら間違える僕の名前のスペルが合っていたということ」と述べている。

Delwin Steven Campbell