トランプ・ファミリーに脅迫相次ぐ  息子に続き姉にも

 19日付のNBCニュースによると、米次期大統領選の共和党最有力指名候補であるドナルド・トランプ氏の姉が18日、脅迫状を受け取っていたことが分かった。
 同氏の姉でフィラデルフィア州の連邦控訴裁判所判事であるマリアンヌ・トランプ・ベリー氏(78)は、トランプ氏が選挙戦から撤退するよう求める脅迫状を受け取り、捜査当局へ通報した。現在、連邦捜査局(FBI)とシークレットサービスが捜査に当たっている。
 その前日には、マンハッタン区セントラルパークサウスの高級アパート「トランプ・パーク・イースト」に住むトランプ氏の息子エリック・トランプさん(32)が、謎の粉末が入った同様の文面の脅迫状を受け取っており、FBIはシークレットサービスおよび郵便捜査官、ニューヨーク市警察(NYPD)と共同でテロ対策本部を結成し、捜査を進めている。
 エリックさんの妻ララさんが台所で手紙を開封すると、白い粉末がこぼれ落ちたというが、検査により、粉末は無害であることが確認されている。脅迫状には、「君の父親が選挙戦から撤退しなければ、次は本物を送るぞ」と書かれ、「X」と署名されていたという。
 NYPDは当初、脅迫状を受け取ったのがトランプ氏の息子であることを発表していなかった。
 消印によると、脅迫状はマサチューセッツ州ボストン市で投函されたものであるという。