違法なスポーツ賭博摘発 プロのポーカープレーヤーが胴元

 クイーンズ区の連邦裁判所によると、同区で違法なスポーツ賭博が摘発され、関わった8人が検挙された。リチャード・ブラウン地方検事およびニューヨーク市警察(NYPD)のビル・ブラットン本部長が5日、明らかにした。
 プロのポーカープレーヤーで、「ゴースト(幽霊)」とあだ名のついたジェイ・シャロン容疑者が首謀者で胴元となって、7人の仲間と共謀し、インターネットや無料電話を使ってスポーツイベントにて賭博を行ったという。クイーンズ区のアジトから、ニューヨーク市内だけでなくネバダ州ラスベガスにも勢力を拡大した結果、年間350万ドル(約3億8000万円)以上を荒稼ぎしていた。
 NYPDの組織犯罪班が2014年12月から捜査を開始し、偵察、聞き込みなどの大捜査の末、今回の一斉検挙にこぎつけた。逮捕者らは犯罪組織運営に加え、違法な賭博の助長、共謀や資金洗浄など85の犯罪容疑が重なる。
 クイーンズ区の高等裁判所で罪状の認否が行われるが、有罪となった場合、それぞれ禁固25年の刑に処せられる可能性がある。
 ブラウン地方検事によると、ここ数年間に、警察と協力してこうした組織的な違法賭博をいくつも摘発してきた結果、市民が何百万ドルもの損害を被るのを防ぐことができたという。

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