大竹彩子(焼酎&タパス 彩)「プロ」が選ぶこの焼酎、この一本! 毎月第4月曜号掲載 第二回 

第ニ回 ゲスト:教育のプロ「船橋侑子(ふなはしゆうこ)」さん 

毎月焼酎好きで有名な各業界の「プロ」をゲストに迎え、焼酎と言ったら「この一本!」を選んでいただくこのコーナー。焼酎にまつわる人生エピソードを焼酎ソムリエ大竹彩子とインタビュー形式で語っていただきます。焼酎のプロと各業界のプロの焼酎トークお楽しみください。

船橋侑子さん(右)と

-今月は帰国子女向け理系インターネット塾VARTEX EDUCATIONSの校長、船橋侑子さんをお迎えしました。まだ開校したばかりだそうですね。

船橋: はい、約3カ月が経ち徐々に反響も出てきて、最近では理系授業のみならず、現地校に通う生徒さんの宿題のフォローも始めました。またインターネットという特長を活かして、米国全土や南米でも生徒さんのお役に立ちたいと思っています。5月にはテキサスにて日本人家庭向け教育セミナーも予定しています。

-エネルギッシュかつグローバルな教育展開ですね。そんな船橋さんは無類の焼酎好きとお伺いしましたが。
船橋: そうですね(笑)。大学4年次に1週間かけて九州を1周し、焼酎蔵巡りをしたこともあります。ここだけの話、失恋したてだったこともあり、各蔵のおいしい焼酎からその時は本当に元気をもらいました。

-いいお話ですね。特にお好きな焼酎は?

船橋: 芋焼酎が大好き。初めて飲んだのが芋(焼酎)だったんです。ほかの焼酎に比べて味にはっきりと特徴がある。「オレ、芋だぜ」と言わんばかりの主張しているところが気に入っています。

-ズバリ船橋的「この一本」というと?
船橋: 「赤霧島」です。出会いは大学時代、教授に連れて行ってもらったお店で「うまいから飲んでみろ」と。本当に美味しかった。その時、教授のキープボトルのほとんどを私が飲んでしまったと思います。京都の田舎に住んでいたから赤霧島(プレミア焼酎)なんてないので、「これが赤霧島か」と感動しました。華やかなワインのような香りで、つまみがなくても赤霧島そのものの味が主役なんです。

-分かります。原料の、幻と言われる紫芋「ムラサキマサリ」が生み出す甘さと気品高いまろやかさは、ほかの焼酎にはないですね。船橋さんにとっての焼酎と教育、共通点はありますか?

船橋: 男らしい芋焼酎の中に赤霧島のような華やかな焼酎を見つけて、女性が少ない理系社会の中にいる私にとっては同志を見つけたような感覚でした。理系の女性教育者としては、男子だけでなく女子にももっと理系科目に興味を持ってもらえるように、質の高い中にも親しみやすさのある校風、授業を提供できる教育者を目指していきたいです。

-最後に教育の「プロ」船橋さんにとって焼酎とは?
船橋:「手軽な息抜き」ですかね。

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芋焼酎「赤霧島」霧島酒造株式会社(宮崎県) 原材料:さつまいも・米麹 ムラサキマサリに豊富に含まれるポリフェノールと焼酎麹が生成するクエン酸に反応して、もろみが真っ赤になることから「赤霧島」と命名


大竹彩子
東京都出身。2006年、米国留学のため1年間ミネソタ州に滞在。07年にニューヨークに移り、焼酎バー八ちゃんに勤務。13年10月に自身の店「焼酎&タパス 彩」をオープン。焼酎利酒師の資格をもつ。

焼酎&タパス 彩
247 E 50th St (bet 2nd & 3rd Ave)
212-715-0770 www.aya-nyc.com