Dr.高田洋平 Dr.高田、宮崎プロのFunctional Golf ストレッチの問題点

ストレッチの問題点

フィジカルセラピストの高田です。前回の筋トレの問題点の話は大変多くの反響をいただきました。今回は筋肉を伸ばす静的ストレッチについてお話します。一般的にストレッチとは、いかにも健康的な運動に捉えられがちですが本当にそうでしょうか? 私のクリニックには過度なストレッチによって身体を痛めたクライアントが多く訪れます。
まず、筋肉の長さとは何か考えてみましょう。健康的な筋肉の長さというのは、細胞の数で決まった範囲を伸び縮みできる状態を指します。逆に言うと、細胞数を増やさない限り筋肉は長くならないのですが、ストレッチで細胞数は増えません。

体の柔軟性は人さまざま。適度なストレッチを心掛けましょう

確かにストレッチをしたり、筋肉を温めたりすると一時的に組織は伸びますが、結局は元に戻ります。また、過度なストレッチを繰り返すことで、筋肉が長くなったように感じるのは、実際は筋繊維や腱などが細胞レベルで破壊し、肉離れを起こしているだけです。
このような状況では、以下のような問題点が起きる場合があります。

問題点①パワーがなくなる
そのメカニズムはここでは詳しく書きませんが、筋肉が伸びきったゴムのようになってしまうことで、力が出なくなります。一見身体が柔らかくなったように感じても、力が出なくてはヘッドスピードの向上にはつながりませんよね。

問題点②関節を痛める
通常は筋肉、靭帯などが、人間の骨格の可動域を制限していますが、過度のストレッチによりそれらの組織を伸ばし過ぎると、関節に負担がかかります。その結果、関節周りの組織が損傷を起こしたり、早期の関節炎を引き起こしたりします。

問題点③クセになる
無理なストレッチは細胞や腱を壊します。ある意味これはけがなので、身体は元に戻そうとする結果、身体は再び硬くなります。そしてまたストレッチなど繰り返すと、ストレッチを常にしていないと気が済まない、またはその柔軟性を保てないという状況に陥ります。身体は柔らかいのに、筋肉が硬いと感じている人は要注意です。

最後に、肩凝りなどの対処法としてストレッチはよく使われますが、あまり効果はありません。適度なストレッチは大切ですが、過度のストレッチはけがにつながる可能性がありますので気をつけてください。
次回は健康的に柔軟性を得る方法を紹介します。

 
 
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Biography 高田洋平
DPT, CFMT, OCS, SCS, CAOPT,ゴルフを中心としたスポーツリハビリを学びたいと渡米。コロンビア大学でDoctor of Physical Therapy(理学療法学•博士号)を取得。現在Func-Phsyotherapyのオーナー。 ゴルフリハビリの資格:TPI(Titleist Performance Institute) Medical Profession‐Level Ⅲ。
USGA Handicap: +0.3
連絡先/yt@funcphysio.com
TEL (347)-497-0500

 


Biography 宮崎 太輝
NY市立大学大学院で Exercise Science & Rehabilitationを専攻し、効率よく新しい身体の動きの習得を促すために運動学習を研究。東京でプロやインストラクター、トレーナーに向けてゴルフスイングや指導法の講習を行った経験を持つ。現在はMosholu Golf CourseとWestchester Driving Rangeにてレッスン活動を行う。
連絡先/taikim@motorlearningolf.nyc
TEL (516)-467-6699