禁制品持ち込みで17人起訴  ライカーズ島刑務所の看守ら

 19日付のエーエム・ニューヨークによると、麻薬などの禁制品をライカーズ島刑務所内に持ち込んでいた看守ら計17人が同日、ブロンクス区地方裁判所で起訴された。
 ニューヨーク市捜査局が2015年9~11月にかけて捜査を行い、同刑務所の看守ケビン・マッコイ被告(31)は同年11月、7本の外科用メスを下着に隠し刑務所内に持ち込んで逮捕された。同被告は、それまでにも受刑者の家族と刑務所外で会い禁制品を受け取ったり、金属探知機に反応しないよう粘着テープで巻いたメスや麻薬などを持ち込み、最低1万ドル(約110万円)を不正に受け取っていたとされる。自宅からは、さらに9本のメスが発見され、麻薬は一般末端価格をはるかに超える高額で取引されていたという。
 看守のモハメド・スフィアン被告(25)は、ことし2月、禁制品のたばこを靴下の中に入れて持ち込み、逮捕された。両被告は、第3級収賄罪や公務員職権乱用罪などで起訴され、マッコイ被告には5万ドル(約550万円)が保釈金として設定されたが、犯罪歴がなく職歴も短いスフィアン被告は保釈金なしで釈放された。
 両被告は、有罪が確定した場合、最高7年の実刑を受けることになる。矯正局は、こうした犯罪防止のため、厳格な対策を開始するという。