知事が市長に謝罪を要求 報告書漏えい責任非難され

 1日付のエーエム・ニューヨークによると、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は同日、ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長が選挙資金法に違反していたと結論付ける報告書がメディアに漏えいした責任は知事にある、と発言した市長に対し、謝罪を求めた。
 ワン・ワールド・トレードセンターで行われたイベントに出席した知事は、「市長は間違っている。謝罪するべきだ」と非難した。州選挙管理委員会(BOE)の主任執行官を務めるリサ・シュガーマン氏は、2014年の州上院議員選挙の際、選挙資金法で定められた上限を超える寄付金をごまかすために、市長およびその側近による「意図的で目に余る」違反があったと結論付ける報告書を作成した。しかしこれが4月、メディアに漏えいした。
 この報告書は、訴追を目的としてマンハッタン区地方検事局に委ねられ、捜査が進められている。また、州による別の捜査により、同委員会広報担当が報告書の内容を漏らしていたことが判明し、今週初めに公表された。
 これを受け市長は、ラジオ局の取材などで、漏えいは州の政治活動であると非難。知事からの謝罪要求を受け、市長の広報担当は、「極秘メモを外部に漏らしたBOEこそ、目に余る言動について州民に謝罪するべき」と反論している。