汚職疑惑でも人気不動の知事 市長の支持率上回る

 4日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事の支持率が、ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長の支持率を大きく上回っていたことが、シエナ大学が行った世論調査で明らかになった。
 5月末の調査によると、デ・ブラシオ市長を支持すると答えたニューヨーク市民は44%で、不支持が50%だった。一方、6月末の世論調査では、クオモ知事を支持するとの回答は70%で、不支持はわずか25%だった。州全体での知事の支持率は56%と、2015年4月以降最も高かったが、5月末の調査での、市長の州全体での支持率はわずか34%だった。
 しかし、知事の全般的な仕事ぶりへの評価は40%と過半数に満たず、3期目の再選をかけた18年の選挙で、知事に投票すると答えた州の有権者は46%で、ほかの候補者に投票すると答えた48%がこれを上回った。
 政治的に対立の多い知事と市長は、ともに汚職事件捜査の対象となっているが、両者の支持率の差について、同大学のスティーブン・ゴールドバーグ氏は、「ニューヨーク市民は、知事よりも市長の自己表現や緊急時の対応、政策により敏感になる傾向にある」と述べた。

(左)Metropolitan Transportation Authority of the State of New York (右)The office of Public Advocate for the City of New York

(左)Metropolitan Transportation Authority of the State of New York (右)The office of Public Advocate for the City of New York