大塚 洋一(Gulliver USA) 車の豆知識 第50回よくあるQ&A編

 皆さんこんにちは。ガリバーニューヨーク店の大塚です。今回は、普段よくいただくご質問の中から、実際は故障ではなく知識さえあれば簡単に解決できる問題をまとめてみました。

【ケース①】エンジンがかからない
◆確認項目1:鍵は回りますか?
 鍵が回らないときはほとんどの場合、ハンドルロックがかかっています。エンジンがかかっていない状態でハンドルを回すと作動する仕組みで、降車時に体が接触する程度でも反応してしまいます。解除するには、鍵をガチャガチャと回そうとしながらハンドルも小刻みに左右に動かしてください。
◆確認項目2:シフトノブはしっかり「P」に入っていますか?
 「D」や「R」のままでエンジンを切ってしまうと、次にエンジンをかけようと鍵を回してもセルモーター(始動時にキュルルルという部位)が反応しません。もし目視で「P」に入っていても、「P」と「R」の間にはまっている場合がありますので、一度シフトノブを「P」の方向に押してみてください。

【ケース②】ドアが開かない
◆確認事項1:ドアは内側と外側の両方からともに開きませんか?
 内側だけから開けられない場合は、チャイルドロックが働いています。後部座席のドアにこの機能が付いていることが多く、ドアの外パネルと内パネルの間のマチ部分についている小さいツマミでON/OFFの切り替えができます。
◆確認事項2:ドアではなく、鍵の問題ではありませんか?
 この場合の8割がリモコンの電池切れです。リモコンキーの中に入っているボタン電池を交換するだけで解決できます。スマートキーや折りたたみ式キーの場合は構造が複雑なので、お店の人にお願いしましょう。

【特別ケース】エンジンチェックランプが点いた
 走行性能に関わる緊急性の高いものからセンサーの誤感知など緊急性の低いものまでさまざまですが、判断が難しいのでこれが点いたらまずは整備工場に相談しましょう。
◆確認事項1:ガソリンのキャップはしっかり閉まっていますか?
 キャップを閉めるとき、「ガチガチガチ…」と音が鳴り空転するまで閉めましょう。もし、キャップが車体とコードでつながっている車種の場合は、このコードを挟み込んでしまわないよう気をつけましょう。これが原因の場合は、エンジン内の酸素濃度を測るセンサーの誤感知ですので、走行には問題ありませんが、一度点いてしまったチェックランプは自動的には消えません。やはり、整備工場で診断とリセットをしてもらう必要があります。
◆確認事項2:ランプは点滅していますか?点灯していますか?
 絶対ではありませんが、点灯の場合、センサーが何かを感知している確率が高いです。この場合、センサーの誤感知または故障ということもあります。さらに、点灯の場合はそれだけではなく、実際に何かが故障している確率が高いので、その場で車を止めて整備工場に相談しましょう。

※掲載内容につきましては、ここで紹介した内容を保証するものではありません。特に「エンジンチェックランプ」につきましては事態を放置しても良いということではありません。これに関して発生した如何なる損害につきましても、一切の保証を致しかねますので自己責任の上でご判断下さい。
 ガリバーは日本から来た唯一の中古車販売店で、日本式のサービスを導入していますので、安心してお気軽にお車のご相談をしていただけます。少しでもお考えがありましたら、米国でもまずはガリバーへどうぞ。

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プロフィール
大塚 洋一
2004年に(株)ガリバーインターナショナル入社。対企業向けのコンサルティング営業部スーパーバイザーを経て、06年に直営店舗事業部へ転属。日米で店長を経験し、15年2月より米国代表に(NY店店長兼務)。豊富な知識と丁寧な接客に定評あり。緊急時や時間外も対応で心強い。
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