ジュリアーニ元市長が熱烈演説 オハイオ州共和党全国大会で

 19日付のニューヨーク・タイムズによると、元ニューヨーク市長のルドルフ・W・ジュリアーニ氏が18日夜、オハイオ州のクリーブランド・コンベンションセンターで行われた共和党全国大会で熱烈な演説を行った。同氏は、イスラム教過激派テロ集団について触れた際、「われわれは君たちを倒しに行く」と握りしめた拳を高く上げ断言し、共和党の大統領候補に正式指名されたドナルド・トランプ氏と同様に力強さをアピールした演説で、大会参加者から熱狂的な喝采を受けた。
 同氏は1993年の市長選の際にも、市民の恐怖感に付け入るアプローチを成功させており、同紙による19日の電話インタビューで、演説について「米国は異なった種類の危険に直面しているが、私の演説は恐怖をあおるものではなく、国民の当然の不安に注意を向けただけ」と述べた。
 同氏は94年、市の高い犯罪率と失業率改善を掲げ、ジョン・V・リンゼイ氏以来初となる、共和党からの市長となった。2001年同時多発テロ発生時の高い危機管理能力が評価され、「全米の市長」と呼ばれるほど知名度が上がり、08年の大統領選への参加を表明していたが、後に断念し、政治活動から遠ざかっていた。
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