世界中のトップアスリートの「眠り」をサポートする日本企業をご存知ですか? 現在開催中のリオ五輪で、約3千人の選手にマットレスを供給している寝具メーカー、「エアウィーヴ」の実力に、世界が注目しています。
五輪代表選手を眠りからサポート
リオ五輪の開幕を控えた7月某日、マンハッタン区でとあるイベントが行われた。DJミュージックが流れる会場の中央にはキングサイズのベッドが置かれ、そこに寝転ぶ来場者の表情は何とも心地良さそう。この日行われたのは、昨年米国進出を果たした、日本を代表する寝具メーカー、「エアウィーヴ」のPRイベント。同社は、五輪の米国や日本代表チームの公式スポンサーとして、選手の身体を眠りの面からサポートする唯一の日系企業だ。
日本の寝具業界で確固たる地位を築いた同社は、一切の妥協を許さない製品づくりから生まれた、圧倒的な「眠りの高品質」を誇るベッドマットレスを中心に製品を展開し、グローバルに躍進する。同社の製品は、全てサイエンスに基づき「最高の睡眠環境」を提供できるような設計となっている。マットレスなどはその復元性の高さから楽に寝返りを打つことができ、三次元状に絡み合ったエアファイバーがあらゆる方向から体を支えるため、均等に体圧を分散し、身体への負担を軽減する。熟睡できると疲労回復しやすく、翌日の目覚めも抜群に良い。こうしてアスリートたちの肉体づくりに貢献するのだ。
現在、米国代表チームで同社のマットレスを使用している選手は約半分。「非常に高いリカバリーを求めるアスリートに選ばれる寝具を目指している」と同社代表取締役兼会長、高岡本州氏は語る。同社は、2020年の東京五輪まで日本代表チームの公式スポンサーを務めることが決まっている。また、同様にオーストラリアや中国、ドイツのオリンピック委員会ともスポンサー契約を結んでおり、東京五輪では選手村の寝具の供給を全て任されることがほぼ確定しているという。
睡眠の質の重要性がより広く知れ渡っている今、同社は最もチャレンジングな市場とされる米国でのビジネスを成功させたい狙いがある。「米国=世界。4年後の東京五輪までに、どこまで市場を広げられるかが課題」と高岡氏。新進気鋭のジャパニーズブランドは、早くも次のステージに向かって動き出した。
498 Broome St(bet Wooster St & W Broadway)
646-964-5020
www.airweave.com