市の病院でレジオネラ菌 患者1人が陽性

 8日付のNBCニューヨークによると、ニューヨーク市内の病院で、レジオネラ菌が検出されていたことが分かった。
 マンハッタン区グラマシーのマウントサイナイ・ベス・イスラエル病院で先月、定期的に行われている給水システムの水質検査の際に、院内の複数の水道水からレジオネラ菌が確認された。また、その後行われた検査で、患者の1人が感染の陽性反応を示した。同院の職員は7日夜、配管システム内で水質汚染が確認されたことと、水道などの設備に特殊なフィルターを設置し、水の使用に関する規制を開始したことを発表した。
 同院は通常通り診療を続けており、関係者は、患者や来院者にとって安全な状態にあると、まん延の可能性について否定している。市保健衛生局は、「同院内でのこれ以上の感染を防ぐため、連携を取って対応している」と声明を出した。
 市では昨年、ブロンクス区を中心に100人以上が感染し、12人が死亡するという記録的なレジオネラ菌のまん延が起きた。建物の冷却塔内の汚染水が原因とみられ、病院で感染した入院患者もいるという。