私の息子と娘が成長した今、2人はまるで逆のニワトリとフクロウのようだわ、とふと気が付きました。赤ちゃんのときから娘は夜型。寝かしつけるのが大変で、「まだ寝たくない!」といつも泣いて騒いでばかり。嫌がる娘をベッドに押し込んで電気を消し、ドアをしっかりと閉めて寝かしつけていました。すると翌朝、起きるのもこれまた遅いのです。娘を予定の時刻に起こすのは、まるで死人を生き返らせるようなもの。ガンガン鳴り続ける目覚まし時計の音も全く聞こえず爆睡しているうちに、目覚まし時計の方が疲れて鳴り止む、こんな状態がもう何年も続いています。娘は夜行性のフクロウタイプなのです。
それに比べて、夜はさっさと寝てしまうのが息子で、夜になるとあくびをしながら伸びをして、言われなくてもシャワーを浴びて寝支度をし、歯を磨いて「おやすみなさい」と自ら床に就きます。夜更かしを怒るママが出る幕などなく、本当に手が掛かりません。朝は目覚まし時計が鳴る前に起き、機嫌良くベッドから出て、家族みんなを起こしてくれる、朝型のニワトリのような息子です。
スウェーデンで、10代のライフスタイルとむし歯の関係についての研究論文が発表されました。夜型の子どもたちは、朝型の子どもたちより、むし歯になる確率が4倍も高いのだそうです。夜型フクロウタイプの子どもたちは、夜更かしで歯磨きを忘れがちだし、朝が遅いので朝食抜きで間食する子が多いのです。朝型ニワトリタイプの子どもたちは、起きる時間と寝る時間が早いので規則的に食事を取り、寝る前にきちんと歯磨きをする習慣が身に付きやすいと言います。
ライフスタイルは年齢とともに変わりますが、9月に学校が始まってからは、ニワトリの息子は毎朝きちんと学校の支度をし、歯磨きと着替えを済ませ、朝食を取ります。一方、フクロウの娘は、ギリギリまで寝ていて飛び起きると、かばんを背負ったまま少し何か食べて、慌てて玄関を飛び出します。パジャマのまま登校しないようにと祈るばかりです。
私と同居する限り、子どもたちには当然きちんとした口内のケアをさせていますが、大学に入り家を出たら、自分の歯は自分で管理しなくてはいけません。スウェーデンの研究結果が娘に該当することがないよう、また、2人とも一生むし歯なしで過ごせるようにと心から願っています。
Waterside Dental Care
Dr. クララ・リーClara Lee, DDS
ニューヨーク大学歯学部卒業。ニューヨーク大学ブルックデール病院ではチーフレジデントを経験するなど、20年に及ぶ臨床経験は、一般歯科、コスメティック、インプラントを含む。インビザライン認定医。Waterside Dental Care医院長として古山医師とともに、多くの日本人患者を治療。Dentistryをこよなく愛している。
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