【2日付ニューヨークポスト】ニューヨーク市教育局(DOE)のカルメン・ファリーニャ局長は2日、来年1月までに市内の公立学校全てに性別を問わず誰でも使える個室トイレを設置すると発表した。
同局長によると、同計画は身体障がい者や病人、トランスジェンダー、既存の性別に当てはまらないと考えている(ジェンダー・ノン・コンフォーミング)の生徒らのプライバシーを確保し、快適にトイレを使用できるようにするためのもの。トランスジェンダーの生徒らは、特別な許可の取得や書類の提出を求められることなく、「安心できる場所」としてトイレを使用することができる。
シャーレーン・マックレー市長夫人は「トイレへ行くのに不安があっては、学業に悪影響を及ぼす」と話し、同計画を称賛した。
市は今月初旬から、既存の個室トイレを全ての生徒に開放することにより、同計画の実行を開始。来年1月までに全ての校舎に個室トイレを設置していく。DOEのエリザベス・ローズ副局長は、「今後数カ月の間、さらなるプライバシーを必要とする生徒のニーズを適切に満たすために、各校および各校長らと協力し合って計画を進めていく」と述べた。