ロッカウェーフェリーは「大成功」 4路線の開始時期も発表

 【9日付amニューヨーク】1日に就航したニューヨーク市のクイーンズ区ロッカウェーとマンハッタン区金融街のピア11を結ぶフェリーの利用客が、1週間で約1万1000人に達した。既存のイーストリバー路線は3万8000人が利用し、ビル・デブラシオ市長は「大成功」とたたえた。
 この6月からサウスブロンクス路線、8月からはアストリア路線も就航する。また、サウンドビュー路線およびローワーイーストサイド路線も来年には就航する予定で、市は6路線で年間460万人の利用を見込んでいる。市長は「これはほんの始まりにすぎない。この夏から2路線を追加し、利用客数はこれかさらに増えていく」と強調した。
 一方、ニューヨーク大学で都市計画政策を教えるミッチェル・モス教授は「成功と呼ぶには時期尚早。人々がフェリーの利用に慣れるまでには時間がかかる。1年様子を見て、ロッカウェーからの利用客の反応を見極めなければ判断はできない」と話す。
 フェリーの片道料金は2.75ドル。ただし、ニューヨーク州都市交通局(MTA)が運営する市内の地下鉄やバスとの乗り継ぎはできないため、フェリー反対派は、利用客が限定されると懐疑的だ。

Mayor’s Press Office

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