生理痛にも医療大麻適用か NY州で新法案可決に期待

 【1日付ゴッサミスト】ニューヨーク州議会で、医療大麻の適用疾患リストに生理痛を追加する法案が可決されるか注目を集めている。
 州議会のリンダ・ローゼンタール議員(民主)が起案し、このほど州議会の保険委員会で承認を受けた同法案は、今月末にも可決される見通し。現在適用されているのは、がんやHIV、パーキンソン病など11の疾患のみで、「激痛」を伴う疾患も対象になっているが、生理痛はそれに含まれていない。「女性は毎月痛みや不快感に耐えながら生活している」と同議員は話しており、中には痛みを和らげるために中毒性の高いアヘンを服用する女性もいるため、「安全にその痛みを軽減する方法がある以上、生理痛を対象疾患とするべきだ」と訴えた。
 しかし州では、医療大麻は保険適用外である他、処方できる保健機関も4つにとどまっている。これには多くのニューヨーカーから批判の声が上がっていることもあり、州保健局は近いうちに処方できる保健機関を6つに増やすとしている。
 同議員は最近、生理用品に課していた消費税を廃止する法案も通しており、「政治は男性主導だが、今後も女性が抱える諸問題に取り組んでいきたい」と意気込んでいる。

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