NY州で結婚の最低年齢引き上げ 14歳から18歳に

 【20日付ニューヨークポスト】ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は20日、子どもの結婚を非合法化する法律に署名した。
 州では1929年からこれまで、保護者の同意があれば14歳から結婚することができたが、同法の成立により、結婚できる最低年齢が18歳に引き上げられる。しかし例外として、17歳でも保護者の同意を得た場合は結婚が許可される。
 州では、2000年から10年にかけて3853人の17歳以下の子どもが結婚しているが、そのうちの多くが強制的に結婚させられていた。
 知事は、「子どもを保護し、強制的な結婚を防止できる大きな進歩だ。この法律に署名することを誇りに思う」と述べた。同法案を提案したエイミー・ポーリン州下院議員(民主)は、「未成年者は法的支援や家庭内暴力(DV)から避難するシェルターへのアクセスが限られており、(経済的自立が困難なため)強制的結婚から逃れられないケースがある」と訴えていた。
 ノースカロライナやノースダコタ、アラスカ州でも、保護者の同意と裁判所の承認があれば14歳から結婚することができ、27の州では法律で結婚できる年齢が定められていない。
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