警官が情緒障害男性を射殺 テイザー銃2発効果なく

 【1日付amニューヨーク】ブルックリン区イーストフラットブッシュで7月31日午後12時20分ごろ、情緒障害のある男性がニューヨーク市警察(NYPD)の警官に撃たれ死亡した。
 フォスターアベニューに近いニューヨークアベニュー沿いのアパート5階で、ドウェイン・ジューヌさん(32)が暴れていると母親から通報を受けたNYPDの警官4人が現場に駆け付けると、ナイフを持ったジューヌさんが突進してきた。警官の1人がジューヌさんの腕と胸部にテイザー銃を2発撃ったが効果がなかったため、別の警官が拳銃でジューヌさんの胸部を撃った。
 現場にいた警官のうち数人は、銃声による耳鳴りのため、近くの病院で手当てを受けた。
 ジューヌさんの母親は通報の際、ジューヌさんは情緒障害を持つが暴力的ではないと911のオペレーターに伝えていた。
 ジューヌさんにはこれまでに5回の逮捕歴があったといい、ハンマーで家族を威嚇し、テレビを2台壊したことで2006年に通報され、08年には逮捕に抵抗した罪で起訴されている。
 家族や隣人によると、南米ガイアナから2000年代初めに米国に移住したジューヌさんは、音楽を聴くのが好きで、おとなしい性格だったという。

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