部分日食午後1時23分から 図書館などで観測用メガネ配布

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 【8日付カーブドニューヨーク】皆既日食は、月が太陽と地球の間に来て、太陽と重なる珍しい天文現象。このとき、太陽光が遮られるため日中でも暗くなり、気温も下がる。米国内で皆既日食が見られる地域はオレゴン州をはじめとした14州だけで、ニューヨーク州を含め他の地域では部分日食となる。
 市内で日食を楽しむのに最も適しているのはマンハッタン区のアメリカ自然史博物館だ。同博物館のヘイデンプラネタリウムでは、米航空宇宙局(NASA)から入手する日食の様子を投影する。博物館入口前の階段でも特別イベントが企画されている。
 日食を直接見るのはもちろん、通常のサングラスをかけていても危険なため、ブルックリン区やブロンクス区の図書館では観測専用メガネを無料で配布する計画だ。ウイリアムパターソン大学で物理学を教えるジェイソン・ケンダル教授は、「ボール紙などに小さな穴を開けてそこに日光を通し、白い紙やスクリーンに投影すれば、日食が映る」とピンホールカメラを使って日食を投影する方法を勧めている。NASAのウェブサイトでも安全に観測できる方法を説明している。
 市で次に日食が観測できるのは2024年。これも部分日食で、太陽が隠れるのは89%の予測。皆既日食は79年まで待たなければならないため、「一生に一度の出来事」とも言われている。

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