ゴッサムシティの隠れた住人 コウモリを見つけたら

 【12日付ゴッサミスト】人気コミック「バットマン」の舞台、ゴッサムシティのモデルとなったニューヨーク市で最近、コウモリの死骸が相次いで見つかっている。また、アパートにすみついているとの情報も寄せられている。
 市内には、シルバーコウモリなど5種類が生息しており、最も多いのは茶色い大型のオオクビワコウモリだ。「コウモリは益獣だ」と話すのは、アメリカ自然史博物館研究員のアンジェロ・ソト=センテノさん。蚊などの害虫を食べてくれる、植物の受粉を助けるといった働きをするという。食欲は旺盛で、一晩に自分の体重の3分の1に当たる量の食物を摂取する。アップステートの主産業である農業に「助っ人」としてコウモリは欠かせない存在だ。
 「ただし、コウモリは野生動物。扱いには気をつけて」とソト=センテノさん。「コウモリが地面に落ちていたら、死んでいる可能性が高い。もし生きていたら、厚手の手袋かタオルを使って小箱の中に入れ、素手では触らない。安全な場所で放てば飛んでいくが、飛ばなければ、木にぶら下げるといった方法もある。部屋の中を飛んでいたら、捕獲せずに窓を開けて逃してあげて」とアドバイスしている。

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