ネズミの巣窟に5歳児放置 ブロンクスの両親逮捕

 【28日付NBCニューヨーク】5歳の次男を劣悪な環境のアパートの1室に放置したとして、ニューヨーク市警察(NYPD)は27日、ブロンクス区の両親を、子どもを危険にさらしたなどの容疑で逮捕した。裁判所文書が明らかにした。
 逮捕されたのは、同区キングスブリッジアベニュー在住、テクノロジー・キャリア・インスティテュート大非常勤講師でMTA職員のウィルフレッド・ルイス(59)と、妻でモンテフィオーリ・メディカル・センター勤務の看護師、シャーロット・ルイス(48)両容疑者。文書によると26日正午ごろ、宅配業者の男性がアパートの1室で子どもが汚物まみれで放置されているのを発見し、NYPDに通報。部屋の中はごみや汚物があふれ、壁や床は染みだらけ、冷蔵庫の中に食べ物はなく、ネズミやハエ、ベッドバグの「巣窟」で、血痕も見られたという。次男は少なくとも同日午前5時ごろから放置されていたとみられる。
 NYPDによると、ウィルフレッド容疑者は警察に「次男は学校で風邪をひき、自宅にいた」と供述。NYPDは次男の発見時学校にいた両容疑者の長女(13)、次女(12)、長男(15)も保護した。市児童局とNYPDが共同で捜査を進めている。

シャーロット容疑者(左)と子どもたち。同容疑者のフェイスブックより

シャーロット容疑者(左)と子どもたち。同容疑者のフェイスブックより