大統領が恩赦与えても州が起訴 ダブルジョパディー法改正を

 【18日付ニューヨークタイムズ】ニューヨーク州のエリック・シュナイダーマン司法長官(民主)は18日、トランプ大統領が恩赦を与えた側近を州や地方検事局において再度起訴できるようにするため、二重処罰の禁止を定めた州法、ダブルジョパディー法の改正を求める文書をアンドリュー・クオモ知事および州議会に宛て送達した。
 同法は判決が確定した場合、たとえ連邦裁判所で審理された訴訟であっても同一の犯罪について再度起訴することはできないと定めており、同司法長官は同法の適用除外を求めている。可決された場合、州裁判所は連邦裁判所で有罪判決を受け大統領から恩赦を与えられた側近を再度、州法により同じ犯罪で起訴できる。 
 トランプ大統領は、ロシア疑惑の捜査対象となった元側近に「起訴されても恩赦にする」と持ち掛けていたと報道されている。事実なら司法妨害に当たる可能性がある。