住民に優先的駐車許可を マンハッタン60丁目以北で導入案

 【25日付amニューヨーク】マンハッタン区60丁目以北の駐車規制に関する条例案が25日、ニューヨーク市議会に提出された。
 マーク・レビーン議員、ヘレン・ローゼンタール議員、キース・パワーズ議員、ダイアナ・アヤラ議員の4人の民主党議員が連盟で、またイダニス・ロドリゲス議員(民主)が単独で別々に提案したのは、住民に優先的に駐車許可を与えるシステム。60丁目以北の地域では、郊外から車で60丁目以北に移動し、路上駐車して地下鉄に乗り換えダウンタウン方面に通勤する人が多いため、慢性的に駐車スペースが不足し、住民が車を駐車できず問題になっている。同案は、住民の駐車を優先し、郊外からの車を規制するもので、市運輸局(DOT)が必要な地域および時間帯を選定する。
 マサチューセッツ州ボストン市やカリフォルニア州サンフランシスコ市などの大都市では既に同様の規制が導入されており、ニューヨーク市は遅れをとっている。レビーン議員は、「マンハッタンでは既に渋滞が深刻化しており、職場への遅刻などが経済損失につながっている。また、車が多すぎることで歩行者やサイクリストを危険にさらしている」と訴えた。
 DOTは許可証制度導入に前向きな姿勢を見せている。

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