男性教諭、校内で性的虐待の疑い CUNY出身、10万ドルの奨学金も

 【26日付CBSニューヨーク】ブルックリン区の公立中学校内で男子生徒(14)に性的行為を行ったとして、同区クラウンハイツの男性教諭、アンドレ・ブラディー被告(34)が25日、児童わいせつと性的虐待の疑いで逮捕され、同罪で起訴された。
 同区カナルシーの公立第235校、レノックスアカデミーで数学を教える同被告は、校内のトイレで男子生徒に性的な行為を行ったとされる。捜査関係者によると、同被告がこの男子生徒とテキストメッセージでやりとりした記録が残っており、関係は約1カ月間にわたった。この男子生徒が保護者に伝え発覚、911番通報したという。同校はすぐに同被告を懲戒処分とした。
 市教育局によると同被告は2014年にニューヨーク市立大学(CUNY)を卒業し、同年には奨学基金マス・フォー・アメリカの奨学生にも選ばれるなど優秀だったという。研究費として10万ドルが贈られた一方、今後の教育発展に貢献すべく、市の公立学校で教諭として勤めることが義務付けられていた。同被告は4人の奨学生のうちの1人で期待が大きかっただけに、同局の広報担当官は「信じがたい事件だ」と話した。同被告の近所に住む住民も「普通の男性で、そのようなことをする人には見えなかった」と驚きの声を上げた。