黒人女性に「サル」発言 脅迫罪などで起訴

 【24日付ニューヨークポスト】黒人女性に人種差別的な発言を繰り返したとして、クイーンズ地区検事局は24日、ロングビーチのエドワード・ルギエロ被告(58)を脅迫と悪質ハラスメントの罪で起訴した。
 起訴状によると、白人の同被告は4月19日夜、ロングアイランド鉄道の車内で、黒人の女子大学生、ソラヤ・オレリエンさん(25)が大声で話していると激高し、オレリエンさんを「サル」と呼ぶなどし、脅したとされる。一部始終を捉えた映像には、同被告が「この大声で叫ぶサル」「黒い尻の話し声を聞き続けるのはごめんだ」など、差別的な発言を繰り返す様子が映っている。
 リチャード・ブラウン同地区検事長は声明文で「ヘイトクライムは決して許されるべきではない。被告が行ったような不公平や憎しみはクイーンズには存在しない」と述べた。

5.25 Update
 オレリエンさんは5月24日、同紙の取材に対し、同被告がオレリエンさんの顔の目の前でサルの動きを模倣してあざけったことを明らかにした。「(差別的な言動に)どう反論すれば良いか分からず、悲しかった。この男が私を卑しめたことを決して許さない」と話した。